「信頼されてないのかな」。
前半だけの交代が腑に落ちない岡崎慎司 (2ページ目)
印象的だったのが、25分のシーン。レスターはファイナルサードまでボールを運んだが、相手の守備網にまったく隙が見えない。すると日本代表FWは、最前線から下がってきて縦パスを呼び込む。ボールをワンタッチではたくと、DFラインの背後へふたたび飛び出し、スルーパスを引き出そうとした。
しかし、肝心のリターンパスが出てこない。こうした上下動を2回繰り返したが、チャンスにはつながらなかった。チームの攻撃になんとか火をつけようとしていたが、岡崎のトライは実を結ばなかった。
「難しい試合展開だった。チームとして、かなり苦しい試合だった。自分はディフェンスを助けていたし、切り替えもしっかりできていた。攻から守で、自分が相手を止めたりもした。すごく集中できていた」と、岡崎は振り返る。エンジンのかからないレスターのなかで、岡崎は及第点以上のパフォーマンスを見せていた。
しかし、前半だけで交代を命じられた。「前半はあまりよくなかった。狙いが機能しなかった」と、クラウディオ・ラニエリ監督はこの前半を評している。スコアは0-0だったが、シュート数が0本で終わったことで、何かしらの策を講じる必要があると判断したのだろう。その策は、岡崎を外し、代わりにバーディーを投入することだった。
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