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「チームにスイッチを入れる男」。
急上昇した岡崎慎司の存在価値 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 ボールを受けるべきところでも、ちゃんと受ける。あそこ(=バイタルエリアや最前線のやや後方の位置)でパスを受けないと、味方も裏が狙えない。ベンチで見ていても、裏に蹴るしかない状態がずっと続いていた。自分が入って、何とかその流れを変えようと思っていた」

 守備面でも、中盤深い位置まで下がってディフェンスに走り回った。敵のボランチに寄せる動きを見せながら、前線からプレスもかける。「岡崎が輝き、レスターも復活した」と、英紙『ガーディアン』が見出しを打ったように、レスターはリーグ優勝を遂げたプレースタイルを取り戻した。岡崎も手応えを語る。

「いつものハーフタイムとは雰囲気が違った。本当に、みんなで気持ちよくサッカーができている感じだった。ストレスを感じながらサッカーをしているのではなく、自分たちでボールを保持するサッカーがうまくできていた」

 こうして迎えたのが、63分のゴールシーンだった。敵のクリアボールに、岡崎はダイレクトで右足を振り抜いた。

「ファーストシュートの後は、ずっとプレーがよかったんで。あとは、ほんとゴールだけって感じで。(ゴールの場面は)こぼれてこいってところに、こぼれてきたので、よかったです」

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