CLデビューもわずか8分。岡崎慎司がピッチで感じたチームの異変 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「ピッチに立ってみて思いましたけど、なかなかチームが難しい状況になっているなと。端から見ていても、『何でそこで?』という感じで見ていましたけど、入ったらチームが本当に守っているだけという状況でした。みんなでガッと行く感じじゃない。そりゃ、あれだけ起点を作られたら、『クロスに持っていかれると危ないな』という場面が続いていた。コペンハーゲンもよかったし、あれだけ整ったサッカーをされたら、こういう展開になるなと」

 出場時間は、3分のアディショナルタイムを含めて約8分。そのなかで唯一のチャンスと呼べるのが、後半ロスタイムのシーンだった。味方がロングボールを落としたボールに、岡崎が反応する。シュート、もしくはドリブルで仕掛けることもできたが、試合状況を理解してセーフティファーストのプレーを選んだ。

「あの時間帯でシュートに行くこと自体、リスクでしかない。自分もチャレンジしたいけど、そうやって僕は点を獲ってきたわけじゃない。やっぱり、勝ち点3が欲しかった。あそこでシュートを打って、壁にぶつかって、カウンターを受けたら......。チームはあのとき、かなりやばい状態で、少しでも時間が欲しい状況だった。だから、シュートを打たなかったのは自分の判断です」

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る