長友佑都「インテル退団説」のウラにある指揮官の好みとSB事情 (3ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 これらのことから考えると、近いうちに、長友に明るい未来が開けるのではないかとも予測できる。SBはインテルのウィークポイントであるが、少なくとも1月まで、今のメンバーで回していかなければならない。そう、1月までは。1月にはまた移籍市場が開き、オーナーの蘇寧グループは新勢力獲得に投資することができる。そして最初に手をつけるのがこのSBの補強と思われる。

 その候補として最も噂されているのが、マンチェスター・ユナイテッドで出番のないマッテオ・ダルミアンだ。彼を獲得することができれば、インテルは手持ちのSBを放出する可能性が高い。そのリストのトップに挙がっているのはダニーロ・ダンブロジオとサントンだ。

 長友も危ういという声を聞く。それが退団の噂につながったわけだが、それはないと思う。トヒル会長と蘇寧グループが力を入れているアジア方面でのマーケティングに、彼の存在は大変有用だからである。これがある限り、長友とインテルは袂(たもと)を分かつことはないだろう。契約は2019年まである。しばらくは長友もインテルも落ち着いていられるはずだ。もちろん、長友が出場機会の減少を不服に思わなければの話だが。

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