清武弘嗣はベンチ入りなるか。今季のセビージャに欧州中が注目

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images

グラナダとの練習試合に後半途中から出場した清武弘嗣グラナダとの練習試合に後半途中から出場した清武弘嗣 欧州戴冠に向け、セビージャが走り出している。3年連続でヨーロッパリーグの王者になっているだけに、欧州トップクラスの実力は疑いようがない。しかし今シーズンは、チャンピオンズリーグの覇権も狙える予感があるのだ。

 その理由の一つは、チリを南米王者に導いたホルヘ・サンパオリの監督就任にある。サンパオリの声望は、パリSGに移籍した前任者ウナイ・エメリ監督を凌ぐ。さらに特筆すべきは、参謀にジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)の師匠で、"欧州随一の戦術家"と呼ばれるファンマ・リージョがついたことだろう。

 7月中旬のアメリカ遠征では、アルゼンチンのリバープレート、コロンビアのインデペンディエンテに連勝。7月下旬からのドイツ遠征でも、2部のSVザントハウゼン、ザンクトパウリをいずれも難なく1-2と打ち負かし、武藤嘉紀を擁するマインツも0-1と下した。5連勝を飾りながら、3バック、4バック、アンカー、ダブルボランチ、1トップ、2トップなど、様々な機能を試している。

「今までとは違う戦術システムに順応しているところ。少しずつ理解が進んでいる。監督の要求を満たせるプレーになってくるだろう」

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