2016.06.12

「7人の黄金世代」が力を証明。ユーロ初出場のウェールズが初戦勝利

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Imeges

 ボルドーの街は、赤いユニフォームで埋め尽くされていた。

 酒が飲める店という店はすべて、ウェールズ・サポーターでいっぱいだった。

 それでも不思議と、イングランドやドイツのサポーターのような威圧感はない。彼らの立ち居振る舞いはどこか初々しく、浮ついているのが微笑ましい。

 ウェールズがようやく果たしたユーロ初出場。ワールドカップを含めても58年ぶりのビッグイベント。およそ半世紀ぶりに晴れの舞台に立つ、我らが代表チームを一目見ようと、彼らは老若男女を問わず、大挙して駆けつけていた。

 そんなサポーターたちの夢をかなえたのは、ウェールズが誇る「黄金世代」である。

ウェールズの黄金世代の中心選手、ガレス・ベイルが先制点を決めた 彼ら黄金世代の選手たちは1989、90年に生まれ、若くして才能を発揮し、将来を嘱望されてきた。そして26、27歳となり、選手としての円熟期に差し掛かった今年、ついにウェールズのフットボールファンの夢をかなえたのである。

 グループリーグ初戦のスロバキア戦。先発でピッチに立った11人のうち、DFジェームズ・チェスター、クリス・ガンター、ニール・テイラー、MFアーロン・ラムジー、ジョー・アレン、FWガレス・ベイルと、実に6人が黄金世代だった。
 
 先陣を切ったのは世代の象徴にして、すでに世界的なスーパースターへとのし上がった、ベイルである。