フィテッセ・太田宏介の基盤を作った「都並」と「三浦淳」の言葉 (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

 僕はカナダワールドユースの「調子乗り世代(香川真司、内田篤人、安田理大、ハーフナー・マイクなど)」で、ひとつ上には「北京五輪世代(本田圭佑、長友佑都、岡崎慎司など)」がいました。彼らに負けられないという思いをちょっとだけ持ちつつ、僕はコツコツと頑張ってきました。J2(横浜FC)からヨーロッパに来るまで11年かかったけれど、本当にやってきてよかったなと思います。

 だから、誰にでもチャンスはあると思うんです。今、J2やJ3にいる選手も、もしかしたら海外挑戦できるかもしれない――。そういうシナリオを、自分は示せたと思っています。


photo by Ruud Voestphoto by Ruud Voest【profile】
太田宏介(おおた・こうすけ)
1987年7月23日生まれ、東京都町田市出身。2006年、麻布大学附属渕野辺高校(現・麻布大学附属高校)から横浜FCに入団し、清水エスパルスを経て2012年にFC東京へ完全移籍。2014年と2015年にはJリーグベストイレブンに選出される。2015年12月、フィテッセと4年半の長期契約を結ぶ。代表では2007年のU-20ワールドカップに出場し、2010年にはA代表に初選出。ポジションはディフェンダー(SB)。179センチ・78キロ。


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