フィテッセ・太田宏介の基盤を作った「都並」と「三浦淳」の言葉

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

フィテッセ・太田宏介インタビュー@後編

 J2の横浜FCからプロ生活をスタートさせ、10年後にオランダ・フィテッセへの完全移籍を実現させた太田宏介。現在28歳――。異国の地でプレーする今の心境を語ってもらった。

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フィテッセで充実した日々を送っている太田宏介フィテッセで充実した日々を送っている太田宏介――インターナショナルマッチウィーク目前のフローニンゲン戦(3月20日)後、「(2週間のリーグ中断期間は)日本へ帰る予定だったんですけどね。代表に選ばれて」と冗談っぽく話しながらも、悔しさをにじませていましたが。

太田宏介(以下:太田) オランダに来たからと言って、いきなり(昨年8月以来の)代表に復帰できるとは思ってなかったので、(落選は)受け入れています。それでも、「入れたらいいなあ」という思いもありましたが......。まず、自分がしないといけないことは、オランダで継続してしっかりと安定したプレーを見せること。今は頑張るしかありません。

 オランダは明確なウインガーがいるスタイル。しかもマンツーマンが基本だから、味方のセンターバックのカバーリングもあまりない。だから、サイドバックからすれば最高に面白いリーグだと思いますよ。「究極の1対1」をやっているんですから。しっかり左サイドで主導権を握れるようになったら、代表に復帰できると信じています。

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