「憧れのゴンさんのように」。
30歳になっても岡崎慎司はうまくなる (4ページ目)
振り返れば、開幕前の岡崎は「FWの4番手」だった。そこで、守備にも奮闘するセカンドトップの役割に自身の価値を見出し、アピールポイントとして確立した。さらに後半戦になると、ゴールへの意欲を一気に高め、レギュラーポジションを完全に掴んだ。
リーグ戦での得点数は「5」で、やはりFWとしては物足りない。本人も、「今季リーグでふたケタに乗せたい」とさらなるゴールへの願望を口にしているが、同時に、守備をこなしながらピッチをアップ&ダウンする岡崎が、今のレスターにとって欠かせない存在であることも事実。その結果、ラニエリ監督の信頼も掴んだ。
ただ、シーズン序盤戦の時点では「セカンドトップの感触を徐々に掴み始めている」と、マインツ時代に慣れ親しんだ1トップと違う役割を完全に消化できていないと漏らしてもいた。そう思うと、シーズン終盤に差し掛かった今、自らの持ち味として消化・吸収できているのは、間違いなく成長の証(あかし)なのである。
30歳になっても、岡崎慎司は成長を続けるに違いない。その先にあるのは──来季参戦が決まったチャンピオンズリーグの舞台だ。
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