マンUは週給4000万円提示。
「優勝請負人」ズラタンの市場価値

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

「もしパリ・サンジェルマン(PSG)がエッフェル塔の代わりに俺の銅像を置いてくれるなら、来季もここに残ると約束するよ(笑)」

 これまで数々の名言を残してきたズラタン・イブラヒモビッチがこう言い放ったのは、フランス・リーグアン第30節の対トロワ戦を9-0のスコアで大勝し、PSGが4季連続6度目のリーグ優勝を飾った直後のことだった。もちろん、これはズラタン流のジョークだが、この爆弾発言があっという間に世界中に配信され、大きな話題を呼んだことは記憶に新しいところだ。

15年間で13回もチームをリーグ優勝に導いているイブラヒモビッチ15年間で13回もチームをリーグ優勝に導いているイブラヒモビッチ このニュースに象徴されるように、今年7月にPSGとの契約が満了するズラタンの今後の去就については、今も数えきれないほどの憶測報道が流れている。

 たとえば、イングランドではアーセナルやチェルシー、あるいはオーナーが獲得希望を公言したウェストハムといった名門チームがオファーを出しているという情報のほか、来季はモウリーニョ監督の就任がウワサされるマンチェスター・ユナイテッドが週給250万ポンド(約4000万円)のビッグオファーを出したという話も駆け巡っている。

 移籍先候補はプレミアリーグだけにとどまらず、古巣でもあるミランやインテル、ズラタン本人が「いつかプレーしてみたい」と発言しているアメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)、あるいは"爆買い"で世界の注目を浴びる中国スーパーリーグなども、その候補として注目されているのが現状だ。

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