包帯グルグル巻きで怒った本田圭佑。ダービーでの起死回生を期す (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 今シーズン最初のダービーは、開幕から好調だったインテルに勝利を奪われてしまったが、そのインテルもここ数試合は勝利を見ていない。ここでライバルを倒し、一気に気持ちを上げるチャンスである。また日本の皆さんにとっては、久々に日本人同士のダービー対決が見られるだろう。今シーズン、本田圭佑、長友佑都はともに苦労してきたが、今はどちらもレギュラーの座を手に入れている。

 さてその本田だが、今週は自分を見つめ直す期間になりそうだ。彼はエンポリ戦の後半30分すぎに接触プレーで流血。頭に包帯を巻いて頑張ったが、41分に交代が指示されると、その包帯をかなぐり捨ててピッチを去った。その行動を本田は自身のFacebookを通してこう説明している。

「我々は試合に勝つべきだった。怪我したことに腹を立てていたかって? 確かに交代した時には苛立っていた。でも今は落ち着いて、自分についていろいろ考えている」

 確かにこれまでの数試合と比べれば、エンポリ戦の本田の出来は少し劣っていたかもしれない。しかし彼の頑張りは十分に感じられたし、右サイドのバランスを取ろうと力を尽くしているのも見て取れた。特にアバーテとの息の合い方は、目に見えてよくなっている。


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