「パスが出る」。怖い岡崎慎司にボールが集まるようになってきた (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

「右ひざ? 大丈夫だと思います。動いたときにめっちゃ痛かったんで、ひさびさに焦りましたね。(後半早々に)オルブライトンとぶつかった。そのあと大丈夫だったんですけど、しばらくして急に痛み始めて足が動かなくなった。1〜2日経過して、どうなるかって感じです」

 本稿執筆時で離脱期間は不明だが、ひとまず大事に至らなそうなのは、不幸中の幸いである。しかも交代時には、ホームのレスターサポーターからスタンディングオベーションで迎えられた。絶え間なくピッチを走り回って積極果敢に仕掛けた姿勢を、サポーターは高く評価したのだ。

 それだけに、この日の途中交代は悔やまれた。岡崎の動きはよかったし、動き出しに反応してラストパスも集まっていたからだ。パスの精度に改善の余地は残しているが、走っても、フリーになっても、なかなかボールが来なかったシーズン前半戦に比べれば、着実に前進している。

 では、岡崎にパスが集まるようになった理由はどこにあるのか。

 ひとつは、FWジェイミー・バーディーのコンディションである。これまでは得点源の彼にパスが集中していたが、鼠径部の手術を受けて運動量を落とすと、岡崎のもとにボールが集まるようになった。

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