2016年、岡崎慎司がプレミアリーグで不動のFWになるために

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by Getty Images

 12月29日に行なわれたレスター・シティ対マンチェスター・シティは、スコアレスドローに終わった。試合はマンチェスター・Cが押し込む展開になったが、レスターの守備陣が踏ん張って零封。強豪相手に勝ち点1を掴んだ。一方、前節のリバプール戦まで2試合連続の先発出場を果たした岡崎はベンチスタート。タッチライン際で断続的にアップを行なったが、最後まで出番の声はかからなかった。

プレミアリーグ初年度の前半戦で岡崎慎司は3得点を記録プレミアリーグ初年度の前半戦で岡崎慎司は3得点を記録 この第19節で、プレミアリーグは前半戦の全日程が終了した。岡崎が所属するレスターは予想外の快進撃を見せ、一時は首位を快走した。前半戦の成績は、11勝2敗6分の勝ち点39。首位アーセナルと勝ち点で並び、得失点差により2位でシーズンを折り返した。ちなみに昨シーズン前半戦、レスターの勝ち点は13で、順位はなんと最下位......。大きな飛躍を遂げたのと同時に、英国公共放送BBCが「今季最大のストーリー」と伝えたほど、特大のインパクトを残した。もちろん、驚いているのは岡崎も一緒で、「ここまでの成績? 信じられないです(笑)」と率直な感想を述べている。

 ひるがえって、岡崎の個人成績はどうか。第19節までの内訳を紐解くと、11試合に先発し、途中交代での出場が6試合。2試合で出番がなかった。6割弱の試合で先発している現状から言えば、「レギュラーとサブの境界線上にいる」と言えるが、岡崎自身はこの前半戦をどう捉(とら)えているのだろうか。日本代表FWは語る。

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