岡崎慎司がプレミアで生き残るためのヒントは「パク・チソン」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

「(マインツでやってきたように)いろんなところからパスをもらって、何度かあるチャンスを決めるというプレーは、プレミアリーグではできない。そうじゃなくて、自分で打開して、数少ないチャンスを決める――そういう場所を、今の自分は求めている」

「ここにいたら、自分にとって“最大の壁”を乗り越えられるような気がしている。成功すればその壁を乗り越えられるし、ダメだったら欧州ではプレーできないと思えばいい」

 WBAに勝利し、レスターは順位を3位にあげた。第11節を終えて先発メンバーも固まってきたが、目下8試合連続得点中のFWジェイミー・バーディーのパートナーだけは定まっていない。「バーディーの相方は模索している感じ。危機的状況ではなく、誰にでもチャンスはあると思う」と言うように、残り1枠をかけたレギュラー争いは横並びで、WBA戦では昨季チーム得点王のレオナルド・ウジョアが2トップの一角に入った。

 今、岡崎に必要とされているのはゴールである。献身的な守備は高く評価されているだけに、ひとつゴールを挙げれば確実に流れも序列も変わってくるだろう。「自分の良さは出せているけど、もうひとつ、点につながるプレーが必要。もちろん(一番は)ゴールだと思うので、プレーのクオリティを上げることにもチャレンジしなきゃいけない」と、課題がゴールにあることを本人も自覚している。だが、同時にこうも言う。「簡単じゃないですね。ここで答えを出すのは簡単ではないなと」。

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