2015.05.27

ガリー・リネカーの再来?待望の本格派ストライカー現る

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi  photo by AFLO

【第3位】 オーナーvsサポーター。ニューカッスルの身内騒動

 今季のラスト11試合を1勝1分9敗という、最悪な形で終えたニューカッスル。長きに渡ってクラブを見続けてきた100歳の男性サポーターから「最低のシーズン」と嘆(なげ)かれるほど、散々な終盤戦だった。

 しかし、シーズン終了直前、まさかの事実が発覚した。なんと、クラブの銀行口座に3400万ポンド(約64億円)以上もの預金が、キャッシュフローとして残っていることが判明したのである。この冬の移籍市場でまったく動かなかったことが、シーズン終盤の連敗につながったことは間違いない。それを知ったニューカッスルサポーターは、オーナーのマイク・アシュリーに対して大激怒。ニュースが流れた直後のホームゲーム、サポーターは残金の数字「34」に引っ掛けて34分にスタンドで総立ちとなり、「出て行けアシュリー!」と書かれたレッドカードを掲げた。

 アシュリーという人物は、スポーツ用品点の小売業で莫大な財を成したビジネスマン。8年前にニューカッスルを買収すると、利益優先のクラブ経営で非難を浴び続けている。アシュリーは自身が経営する会社『スポーツ・ダイレクト』の広告塔になれば良しとしている節(ふし)があるようだ。

 FAカップで過去6度の優勝を誇る名門ニューカッスルだが、近年は残留争いが多く、今シーズンも15位という結果に終わっている。アシュリーはスコットランドのグラスゴー・レンジャーズにも投資を始めており、ニューカッスルが降格すれば身売りする可能性も否定できない。サポーターとオーナーとの戦いは、長期戦になること必至だ。