悪夢が続くミラン。本田圭佑に今、必要なこと (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 本田圭佑はジェノア戦に続きこの試合も先発した。90分間フル出場を果たしたが、彼もまた防戦に回るだけで手一杯。DFラインから数メートル上がった位置からほとんど動くことができなかった。本田はいつものようにチームに深みを与えるようにがんばっていたが、あまりにもハードな試合展開が彼から輝きを奪っていた。

 ヨーロッパリーグという目標も失った今、ミランの残る数試合の課題は来シーズンへの土台作りだ。先にも言ったように、この夏には新たな株主たちの大型投資も見込まれる。本田にとって強力なライバルが出現することも大いに考えられる。

 ただ、新たなチームを作るにしても、すでにミランのプレイを知り、ミランというチームを理解している選手は絶対に必要だ。だからこそ本田は今後の数試合で新たな活躍を見せ、来シーズンの重要な地位を確保することが、今、一番大切なことだろう。


オフィシャル誌編集長のミラン便り>

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