ドルトムントはドロー。香川真司に今、欠けているもの (2ページ目)
香川自身に関していえば、多くのチャンスに絡みながらも決めきれなかった。記録上のシュートは1本に留まったが、ゴール前で多くボールに絡んでいた。
22分にはCBスボティッチの右クロスにヘディングで合わせようとするが、これはミートしきれず。27分には左SBシュメルツァーからのクロスをキープして右SBドゥルムに展開、折り返しにゴール前で合わせるたが、惜しくもオフサイドになった。34分には香川の出したスルーパスをディフェンダーが外に出したことからCKを獲得、これが同点ゴールにつながった。
だが香川の認識は「シュートと得点が必要だった」というものだった。
「(起点になってパスを出す)精度も上げなきゃいけないですが、やっぱりシュートがあってのパスだと思っている。前半なんか、特にシュートを打てる場面が個人的にはあったと思っているし、そこ(シュートを打つ、打たない)は判断なんですけど、ペナルティエリア外でもその意識はしっかり持っていきたいと思います」
確かに香川にはミドルシュートが少なく、ペナルティエリア外で一か八かのシュートチャンスを迎えると、大半はパスを選択する。ドリブルで運ぶことも少ない。コメントからは、その点を本人も気にしていることがうかがえた。香川がプレイするトップ下でのミドルシュートが増えれば、この日のようなカウンターの応酬になった際もリズムを変えられるはずだ。
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