5連敗ドルトムント。香川真司「それでもマンUよりいい」
ドルトムントがバイエルンに1-2で敗れた。これで泥沼の5連敗。試合後の選手たちは、沈痛な面持ちでピッチをあとにした。香川真司ももちろんそうで、うつむきながらの重い足取りが、事態の深刻さをうかがわせた。
だがクロップ監督は、いくらかすっきりしているようにも見えた。これまで連敗した相手に比べれば、バイエルンに敗れるのはある意味で致し方のないこと。前節、ハノーファーにホームでまさかの敗北を喫した時には怒りで震えていたが、この日はそれほどの反応は示さなかった。そして「決して不当な敗戦ではない」と、素直に力の差を認めた。
バイエルン戦に先発、71分までプレイした香川真司(ドルトムント) クロップ監督はまた、前半に関しては「最近ではベストの出来」と称えた。バイエルンが圧倒的に支配して試合を進める中で、前半31分には自分たちの特長を生かした形でカウンターから先制点が決まった。香川とのワンツーで右サイドを抜け出したオーバメヤンの快足が生かされ、走り込んだロイスは一瞬でバイエルンのDFベナティアを置き去りにした。
前半のバイエルンは3バックの前にシャビ・アロンソを置き、さらに中盤にラームを配することで、よりポゼッションと攻撃性を高めた。自在に変化するバイエルンに対応しつつ、ドルトムントもポジションを流動的に動かしながらの守備を見せた。
だが、苦労したのは後半だ。バイエルンが3バックから2バック気味にシフトし、より両サイドの攻撃性を高めてくると、ドルトムントは混乱をきたした。
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