ボリビアに快勝。ギリシャは堅守だけのチームではない

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by Getty Images

 ブラジルW杯で日本の第2戦の相手となるギリシャが6日、ニュージャジー州ハリソンにあるニューヨーク・レッドブルズの本拠地レッドブル・アリーナでボリビア(FIFAランキング67位)とテストマッチを行ない、2-1で勝利した。

 W杯出場決定後、韓国戦(3月5日)、ポルトガル戦(5月31日)、ナイジェリア戦(6月3日)といずれもスコアレドローだったギリシャにとっては、4試合ぶりのゴールとともに5試合ぶりの白星だった。フェルナンド・サントス監督が「コンディションは向上している。後半最初の25分間は、W杯へ向けた準備の3試合のなかで一番のプレイができた」と語ったように、本番へ向けて徐々に調子が上向いていることを感じさせた。

ボリビア戦でセンターフォワードに入ったゲガス(左/ギリシャ)ボリビア戦でセンターフォワードに入ったゲガス(左/ギリシャ) スタメンには31日のポルトガル戦同様、主力組が多く、GKカルジネス以下、それぞれ右からDFトロシディス、マノラス、モラス、ホレバス、MFマニアティス、カツラニス、コネ、FWサルピンギディス、ゲガス、サマラスと並んだ。

 ポルトガル戦で負傷したCBパパスタプロスに替わっては、セリエAベローナに所属するモラスが先発。また、1月の英プレミアリーグのフラム移籍後、故障もあって出場機会に恵まれず、コンディションが万全ではないミトログルに替わってCFはゲガス、そしてここ最近の好調ぶりからMFコネが起用された。

 ギリシャ代表を取材するアポストリス・ランポス記者によれば、「この日のメンバーの9割」はW杯でもスタメンになるとのことだ。

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