マンUに残留。香川真司にもうチャンスはないのか (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

・開幕24戦で8敗目を喫するのは89~90シーズン以来。ちなみにそのシーズンは13位で終了。
・ストークに1984年以来の敗北(2月1日)。
・スウォンジーに初めてオールドトラッフォードで敗れた(1月5日)。
・ニューカッスルに1972年以来の敗北(12月7日)。
・ウェストブロムビッチに1978年以来のオールドトラッフォードでの敗戦(9月28日)。

 負けるたびに「歴史的な敗戦」というフレーズが用いられる。大げさな言い方に聞こえるが、確かに歴史的な敗戦を多く喫しているシーズンなのだ。 

 ストーク戦後のモイーズ監督の記者会見はいつもどおりだった。「とても運が悪かった」「内容は我々の方がよかったが、相手がワールドクラスのゴールを決めたために勝てなかった」「たくさんのチャンスがあったのだから、決めなくてはならなかった」......。その一方でこの日は「勝つために何をすれば良いのかわからない」という弱音を吐いた。

 確かに不運が続いた試合ではあった。DFのエバンスとジョーンズが前半のうちに負傷で交代。久々にCBを組んだ二人が早々に退くのは計算外だった。38分に奪われた先制点も、相手のフリーキックがキャリックの体にあたり、コースが変わってそのままゴールへ。不運だと嘆くのも致し方ない。
 
 ポゼッションでは62パーセント対38パーセント。パスの本数は441本対268本、シュート数も19対13と、マンUが優勢だったことが見て取れる。だが、枠内シュートとなるとストークの6に対しマンUが4。相手の必死の守備に阻まれたとはいえ、このあたりに明確な課題が見えてくる。

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