2013.07.08

ブラジル人記者が語る「日本代表はCBの人選を見直すべき」

  • アギア・ティアゴ●文 text by Aguiar Thiago
  • 栗原正夫●翻訳 translation by Kurihara Masao

 守備陣の中でも特にCBはウィークポイントであるように思う。日本は現在、香川真司や本田圭佑をはじめ攻撃的なタレントを揃え、サイドバックにも長友佑都や内田篤人など規律と協調性のある選手が出てきた。だがまだCBには欧州のトップリーグでプレイできるレベルの選手がいないようだ。

 昨年10月のポーランドでの試合(ブラジル戦。0-4で敗戦)に続き、今大会でもCBの一角として今野泰幸が先発していたが、彼はJリーグの2部でプレイしていると聞いた。Jリーグの2部でやっている選手が、たとえばネイマールやイニエスタ、バロテッリという世界のトップリーグでプレイするアタッカーを止めるのは簡単ではないだろう。

 たとえ今野がポテンシャルのある選手だとしても、選手というのは慣れによって相手のスピードやテクニックに対応できるようになるものだ。極端にいえば、日常的にレベルの高いリーグでプレイしていれば、自然に高いレベルのプレイに順応できるものなのである。どこでプレイしているかは、たいした問題ではないと思われるかもしれないが、実は大きな差となって表れることもあるのだ。

 もう1人のCB、吉田麻也はイングランドのサウサンプトンでプレイしているようだが、イタリア戦は彼のミスが敗戦を招いたとも言えた。初戦のブラジル戦も失点はいずれも中央から崩されたものであった。失点シーンを振り返っても、人選の見直しは必要かもしれない。

 もちろん失点のすべてがCBの責任ではない。3試合を通して、日本がオープンに戦い過ぎているという点も気になった。イタリア戦は序盤に2点をリードする展開だったにもかかわらず、その後もリスクを伴う戦い方を続け、逆に失点を重ねることになった。もし2点をリードした時点で、もう少し守備的な戦い方ができていれば、結果は違っていたかもしれない。ゲームマネージメントにも問題があったといえるだろう。