【ドイツ】W杯予選へ、酒井高徳「自分が日本代表だと言えるようになりたい」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Kenzo Koba

「でも、まずチャンスを掴めないと信頼は勝ち得ないと思う。今日もマルティン(・ハルニク)がいなかったから出たようなところもあった。そういうチャンスが来たんだったら、自分がしっかり決めないといけない。ただ、それだけに固執していたら、自分のプレイができない。今日みたいにチームがバランスを崩していたら、自分がバランス見ながらやっていくようにしたいし、ボールも呼び込みながら受けてはたいて、というのをもっと繰り返せるようにしたい」

 岡崎は常々、「代表ではなく、ここでの自分が現実」と語っている。得点を決められず、定位置を確保するに至らないこの現実を克服することこそが、成長につながるということだ。それだけに、結果を誰よりも求めている。

 酒井高徳は22歳の誕生日を迎えたばかり。22歳の目標を問うと、「今月は日本代表に呼ばれているので、日本代表でポジションを取るとまでは言わないですけど、自分が日本代表だって自信をもって言えるようになりたい。それが22歳の目標ですね。先の事は考えないタイプなので、とりあえずそこまで」と、笑顔を見せた。

 3人とも、これでリーグ戦から解放されるからなのだろう。まるで遠足前のような楽しげな雰囲気で取材に応じてくれた。とりあえずクラブでの日常は忘れて、早くも代表戦へと切り替えているようだった。

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