2013.02.27

【スペイン】転落の始まり?
まさかの国王杯敗退でバルサの不安要素が噴出

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Rafa Huerta

国王杯準決勝第2戦は、クリスティアーノ・ロナウドの2ゴールなどでレアル・マドリードが3-1でバルセロナに勝利 バルセロナが国王杯から脱落した。今季の目標である3冠(国王杯、チャンピオンズリーグ、リーグ優勝)の可能性は、3月の声を聞く前に消滅してしまった。

 国王杯準決勝第一戦のクラシコは、レアル・マドリードのホーム、サンチャゴ・ベルナベウで1-1のドローに終わっていたが、バルサとしては、アウェーゴールを決めたため、第二戦がスコアレスドローでも予選を通過できる。しかも次はホームでプレイできると有利な条件が重なっていたため、周囲は比較的勝ち上がりを楽観視していた。だが、結果はまさかの1-3。88分にジョルディ・アルバが一点を返すまでは、0-3のスコアで完封される寸前であり、ひと言で言って、レアル・マドリードの圧倒的な戦術面での勝利だった。

 パスでつなぎ、コンビネーションで攻撃リズムを生み出していくバルセロナのパスサッカーと、個々の力で局面を打開しながら、カウンター狙いでチャンスをうかがうダイレクトサッカーのレアル・マドリード。互いにそのスタイルを熟知していたはずだが、自らの特長をうまく利用したのは、レアルの方だった。 

 レアルはディフェンスラインを高めに上げつつ、第1戦同様、メッシをマークし、シャビを潰し、徹底的にバルサのパスラインを消した。この日の試合のボールポゼッションは、バルサが62%、レアルが38%。試合をコントロールしていたのはバルサのはずだが、パスミスの数は両者とも95。ミスしたボールを取り返した数は、レアルの方が多いという結果が出た。

 この数字だけを見ても、バルサの調子が良かったとは言い難い。レアルのプレスが効いていたとはいえ、通常、8割近くのパス成功率を誇るバルサとは、とても思えない。

 試合後、ジョルディ・ロウラ第2監督は、どういったプレイをレアルがしてくるかわかっていたにもかかわらず、「彼らのカウンターを私達はコントロールできなかった」と認め、また、フィジカル的にも「ぎりぎりの状態でこの試合を迎えることになっていた」と漏らした。