2013.02.16

【ドイツ】ベンフィカ戦に出場。細貝萌は再び逆境を乗り越えられるか。

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

ヨーロッパリーグ、ベンフィカ戦に先発出場したレバークーゼンの細貝萌 後半戦に入り、すっかり出場機会を失ってしまったレバークーゼンの細貝萌。ヨーロッパリーグのベンフィカ(ポルトガル)戦で、2013年になってから初めての先発出場を果たしたが、与えられたポジションは右SBだった。本人は「左より高い位置がとれる」とポジティブにとらえていたが、試合は0-1で敗北。「結果が出なくて残念」と語っている。

「個人の出来がどうのこうのではなく、出た試合では結果を気にしている。それが評価につながるから」

 確かに勝ち試合が続けばなかなかメンバーを変えないのが世の常。だから出た試合では勝ちたい。出場機会を求めている細貝らしいコメントである。
 
 2012~2013シーズン、細貝はアウフスブルクから保有権を持つレバークーゼンへと戻った。当初から出場機会獲得は厳しいだろうと思われたが、第9節、アウェーのバイエルン戦で先発出場の機会を得ると、この試合に勝ってしまう。このときのポジションは左サイドバックだった。それから前半戦最後の第17節まで連続して先発出場。 第11節ボルフスブルク戦を除いてフル出場だった。左SBだけでなく、ボランチなど守備の万能選手として使われた。

 そもそも左SBで起用されたのは、それまで先発していたカドレツが左膝内側靭帯を負傷し、長期離脱したことから。しかもシャルケ戦では相手攻撃陣の中心、ファルファンを抑えるなど、ピンポイントで対人の強さを発揮しレギュラーの座を掴んだのである。

 ところが年明けから先発出場の機会を失った。理由の一つには、昨年末にブレーメンから獲得したボエニシュの存在がある。ボエニシュは左SBが専門の大型選手で、攻守に迫力あるプレイを見せる。守備で強さを発揮する一方、セットプレイでは得点源にもなっている。彼がウィンターブレイク期間から徐々に存在感を増していったことで、細貝はベンチへと追いやられた。