2013.01.02

【イングランド】香川真司、ボランチで途中出場。「試合に出ることに感謝」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

ウィガン戦の後半、キャリックに代わって出場した香川 マンチェスター・ユナイテッドの香川真司、ケガからの復帰第2戦はベンチスタート。前節WBA戦ではいきなりのスタメン出場で復帰しているため、”レギュラー”として復帰し、このウィガン戦も続けて先発出場するような感覚で取材に向かったのだが、そんなに甘くはなかった。もちろん、昨年末の23日から中2日でリーグ戦が4試合続き、さらに中3日で1月5日にはFAカップ、ウェストハム戦が控えていることもベンチスタートの理由だろう。

「メンバーは試合前に言われるのですが、別に、(ベンチスタートで)驚くことはなかったですよ。先発でもベンチスタートでもどちらでも準備していたので」

 ターンオーバーで常に選手を回して使うこのクラブの常識から考えれば、香川のベンチスタートは当たり前のことだった。

 布陣は前節の4-2-3-1から4-4-2に戻し、エルナンデスとファン・ペルシーが2トップを組んだ。右にはヤング、左にギグスが入る。だがバランスは悪く、攻めるにせよ守るにせよ組織を感じさせることはなく、全て個人での対応に終始する。

 対するウィガンは3-4-3。ボールを奪ってからはサイドを使い一気に攻める。中盤の両サイドには高い運動量が求められるため、時間とともにフレッシュさが失われていくのが難点だが、前半は決してマンUの好きにはさせなかった。しかし、マンUはセットプレイのチャンスやちょっとした相手のミスを見逃さず、最終的にはエルナンデスやファン・ペルシーの高い個人技で4得点をあげる。立ち上がりから前半30分くらいまでの印象からは、そんなゲームになるとは思えなかった。個人の能力の高さをベースに組み立てられるマンUの強さは、裏返せば弱さでもある。

 香川の投入は68分。スコアはすでに3-0で、勝負はついていたも同然だった。香川はアシスタントコーチとファーガソン監督の2人から指示を受ける。内容はシンプル。「ポジショニングとセットプレイのこと」だったと言う。