2012.05.12

【五輪代表】日本のライバル、スペイン代表の強さを検証する

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

五輪予選を兼ねたU-21ヨーロッパ選手権で優勝したときのメンバーがほとんど残っているスペイン代表 ヨーロッパクラブの2大タイトルのひとつとして、毎年注目を集めるUEFAヨーロッパリーグ(以下、EL)の決勝。だが、こと今年に関して言えば、日本のサッカーファン(あるいは、メディア)にとっては、もうひとつ別の視点を持つことができた試合ではなかっただろうか。

 というのも、先月行なわれたロンドン五輪の組み合わせ抽選により、日本はグループリーグでスペインと同組になったわけだが、今年のEL決勝に進出したアトレティコ・マドリードとアスレティック・ビルバオには、スペインの五輪代表候補選手が数多く含まれていたからである。

 とりわけ該当選手が目白押しだったのが、ビルバオである。

 EL決勝に出場した、先発メンバー11人に交代メンバー3人を加えた計14人のうち、実に6人が23歳以下の選手なのだ。

 後ろから順に、アウルテネチェ(DF)、デ・マルコス(MF)、ムニアイン(FW)が並んだ先発の左サイドに関して言えば、全員が23歳以下。そのまま、五輪代表に移植が可能なほどだった。

 15分にデ・マルコスがゴールに迫ったシーンなどは、象徴的だ。高い位置にポジションを取ったアウルテネチェがボールを受けると、右から流れてきたMFエレーラにつなぎ、エレーラのヒールパスを受けたムニアインがスルーパス。走り込んだデ・マルコスがこれに合わせ、あわやというシュートを放っている。

 つまり、左サイドの3人に22歳のエレーラを加えた、いわば”五輪代表候補カルテット”のコンビネーションによって作り出されたチャンスだったのである。

 また、後半から交代で入った、イバイ・ゴメスにしても22歳。この交代によって、今度は後ろから順に、デ・マルコス(DF)、ムニアイン(MF)、イバイ・ゴメス(FW)という新トリオが結成されている。いずれにせよ、日常的にプレイをともにし、コンビネーションに不安がないというのは、対戦相手にとっての脅威となることは間違いない。