【ヨーロッパリーグ】シャルケ大敗、内田篤人が見たビルバオの強さ

  • 了戒美子●文 text Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

ビルバオ戦に先発フル出場、ラウルのゴールをアシストした内田ビルバオ戦に先発フル出場、ラウルのゴールをアシストした内田 ヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦でマンチェスター・ユナイテッドに2連勝して勝ち上がってきたアスレチック・ビルバオをホームに迎えたシャルケ。ふだんはそれほど対戦相手を気にしない内田篤人もそのマンチェスター戦をチェックしており、「ベスト8に残った中で一番強いんじゃない?ここが大一番だね」と、試合前から話していた。

 ふたを開けてみれば、シャルケは2-4と大差の完敗を喫した。「ロッカールームはさすがに静かだった」(内田)と言うように、アウェーゴール方式を採用する欧州の戦いで、ホームでの4失点は致命的だ。

 この試合、シャルケはどちらかといえば守備的なメンバーで臨んだ。内田が先発に定着したことでヘーガーがボランチに入った。ボランチに関してはホルトビーという選択もあるが、あくまで守備力が重視された。だがその守備力はビルバオのサッカーに対応できるものではなかった。

 ビルバオは流動的に入れ替わりながら、距離感を保ってピシっとパスをつないでくる。内田の表現を借りれば「ウイニングイレブンみたい」なサッカー。ドイツでは見慣れないその4-3-3システムを前に、プレッシャーをかけにもいけず、ピンチを招いた。実際ハーフタイムには「中盤はもっと走らなきゃだめだ」と檄が飛んだという。

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