もし、香川真司がマンチェスター・Uに入ったら? (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by AFLO

香川のようなタイプはプレミアにはいない

――香川選手がマンUに入ったら、どのポジションになりそうですか?

 マンUの基本フォーメーションは、4-2-3-1か4-4-1-1。その変形として4-3-3や4-4-2になることも多い。

 だから香川はトップ下か、サイドのアタッカーで使われるんじゃないかな。どのポジションでも、ルーニーのサポートという役割でしょうね。

 ルーニーは試合の状況に応じてトップもトップ下も両サイドもできるから、ファーガソン監督にとっては楽な選手だよねぇ。コンビを組むことになったら、ルーニーのほうが香川のプレイに合わせて動き回るかも。

――4-4-2のときはどうですか?

 スコールズが復活してから4-4-2にすることが増えたんで、香川は2トップの衛星的なセカンドトップというポジションじゃないかな。今年、4-2-3-1で試合に臨んだときは、ギグスやパク・チソンがトップ下をやっていましたよね?

 本当は4-2-3-1も4-4-2も、両方できないとダメなんだよ。フォーメーションにかかわらず、真ん中も外もできないと。そしてマンUに入ったら、いつもルーニーに合わせられる選手にならないとね。そもそも4-4-2は、日本人には経験のない布陣なんだよねぇ。ラインが3分割のフラットな布陣には馴染みがない。だから、ザッケローニ監督の3-4-3もなかなかうまくいかないんだけど(笑)。

 4-4-2なら『2』の一角、4-2-3-1なら『3』のトップ下か両サイド。今年のマンUはルーニーを筆頭に、ウェルベック、エルナンデス、バレンシアというアタッカー陣だけど、香川は誰ともタイプが違うから、ファーガソン監督は欲しいんでしょうね。

 たしかに今のマンUには、小柄ですばしっこい選手っていないよねぇ。

――プレミアに香川選手っぽいタイプはいないんですか?

 ドイツもそうだけど、プレミアの選手は全体的にデカいんで、トーマス・ヘスラー(元ドイツ代表)みたいな小柄ですばしっこいタイプは、何かと重宝されるんだよ。

 そうですね。香川は純粋なフォワードというタイプでもないから、意外にプレミアにはいないなぁ。

――香川選手がアーセナルに入ったらどうでしょうか?

 そうねぇ、ベンゲル監督がトップ下のポジションを作れば......。

 もしくはベンゲル監督の名古屋時代の4-4-2で、当時、平野(孝)や岡山(哲也)がやっていたサイドのポジション。アーセナルで活躍するなら、香川にはサイドもやってもらわないと。そうなればアーセナルに入っても面白いよねぇ。

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