2012.02.01

【ドイツ】好調を取り戻した香川真司、現地メディアの評価と関心事

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 ホッフェンハイム戦に出場、2得点をあげる活躍を見せた香川
 香川真司が好調だ。第19節ホッフェンハイム戦では先制ゴールをはじめ2ゴールをあげ、勝利の立役者となった(結果は3-1)。

 彼がこれまで最高の輝きを見せたのは昨シーズンの前半戦だろう。前年にはC大阪でJ2得点王になりJ1昇格の立役者となったが、そのオフは海外移籍を自ら封印。翌年はJ1で活躍を見せるもワールドカップメンバー入りはならず、直後にドルトムント移籍。そんなストーリーがあった上での活躍は、ひときわキラキラとして見えた。

 一方、今季はパサー不在の影響で、2列目といいながらもボランチの位置に下がってプレイすることが増えていた。だが、今年に入ってからの2試合では、味方に好パスを供給しながらも、ゴール前では強さ、強引さを見せてシュートまで持っていくことができている。

「パスの精度が上がったなとは思っている。でも、シュートを打たなくてはいけない。今日(ホッフェンハイム戦)は良い意味でエゴを出せたかな」

 昨シーズン前半の輝きが戻っただけでなく、苦しんだ時間の分だけプレイの幅に広がりを感じさせる。当初は自分のプレイエリアが下がってしまったため、前線でボールを持つと焦ってシュートにいくようなシーンも多かった。だが今ではパスの選択肢もシュートの選択肢も持っている。
 
 去年の年末、香川は「後半戦になったら、個人的にもチームとしてももっと良くなるから......」と、まるで自己暗示をかけるかのように口にし続けていた。チーム内の連携、コンビネーションが良くなるし、フィジカルコンディションも上がる。そのことは経験上分かっているから、「後半の自分に期待する」と繰り返し言っていたことが今、現実になっている。