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FC東京は今季、変わることができるのか? カギ握るのは新監督の下、適役を与えられた若きふたりのDF (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

魅力的な変化を見せつつある今季のFC東京 photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images魅力的な変化を見せつつある今季のFC東京 photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る 近年のFC東京を振り返ってみれば、よりボールポゼッションを重視したスタイルへ舵を切ろうと、アルベル監督、ピーター・クラモフスキー監督を相次いでチームに招き入れたものの、目指すサッカーを確立するには至らなかった。

 いずれの指揮官も、前職のJクラブ監督時には、ポゼッションを主体とする"キャラの立った"サッカーを作り上げていたにもかかわらず、だ。

 だからこそ、同様のスタイルを志向する松橋監督が今季からFC東京の指揮を執ることは、興味深い。

 現時点での進捗状況は、松橋監督の言葉を借りれば、「選手を少しくすぐりながらやっているのが現状」とのこと。チームの伝統的なスタイル、すなわち、縦に勢いのある速攻を武器としたイケイケドンドンのサッカーから急激に方向転換を図るのではなく、「形も大事だが、意識や感度(が大事になる)。そういうところも様子を見ながら進めている」という新指揮官は、「あまり自分の考えていることを押しすぎて、針を振りすぎないように」と苦心の様子を語る。

 はたして松橋監督は、歴代監督が実現できなかったサッカーの確立を成し遂げるのか否か。

 そのカギは岡と土肥、ふたりの若きDFが握っていると言っても大げさではないだろう。

 自身の特長を発揮するに最適な環境を得たと言ってもいい、岡と土肥。彼らふたりが自らの武器を生かし、成長を遂げることがFC東京を強くし、ひいては目指すスタイルを確立することにもつながるはずである。

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