「中島洋太朗はすぐに海外に行くんじゃないか」 サンフレッチェ広島の助っ人トルガイも大絶賛する驚異の18歳 (2ページ目)
【少数精鋭の新加入組が個性をアピール】
神戸とのスーパーカップでは、ジャーメインと田中がスタメン出場し、菅は途中からピッチに立ち、井上はベンチに入りながら出番は訪れなかったが、出場した3人はそれぞれが持ち味を発揮したと言えるだろう。
1トップとしてフル出場したジャーメインは出足鋭いハイプレスで神戸のフィードの精度を狂わせ、攻撃では高さと強さを生かしたポストワークで起点となった。昨季、日本人トップタイの19ゴールを記録した得点力を示すことはできなかったものの、「今年は20点取るつもりで来ている。自分が求められていることをやりながら、優勝するために20点取りたい」と、新天地での活躍を誓った。
ボランチに入った田中は、持ち前の運動量とボール奪取力を武器に、所狭しとピッチを駆け回った。
「個人的にはあまりよくなかった」と反省の弁を述べたが、球際の激しさや冷静なボールコントロールに能力の高さを垣間見せた。
「広島で優勝して活躍することによって、また海外(2022年〜2023年=コルトレイク/ベルギー)にも行きたいと思っています。今日のパフォーマンスでは広島でも試合に出られないと思っているので、まずはしっかり試合に絡んで、どんどんパフォーマンスを上げていきたい」
才能あふれる22歳もまた、広島をさらなる高みに導くカギを握っている。
途中出場の菅は交代直後にCKを荒木の頭に合わせて、あいさつ代わりのアシストを記録した。強烈な左足を持つサイドアタッカーは「ファーストプレーがああいう形でアシストにつながったので、そのあとはなんとかやりきれましたけど、修正するところもあった。これから広島の選手としてやっていくうえで必要なところだと思うので、しっかり上位チームの選手としてふさわしい選手になれればと思います」と、さらなる成長を約束している。
またこの試合では、期待の大卒ルーキーもデビューを果たした。明治大から加入したFW中村草太である。関東大学リーグで2年連続得点王とアシスト王に輝いた逸材は、途中からピッチに立つとライン裏に飛び出してゴールに迫るシーンもあった。目立ったプレーは見せられなかったものの、そのポテンシャルを考えれば、彼もまた間違いなく大きな戦力だ。
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