元GK西部洋平は「何も知らずに」広報マンの道へ 請求書作成、メール返信、動画配信...「思っていたより10倍大変」 (2ページ目)
【SNSの知識を必死に食らいついて覚えた】
── たとえば、どういったものがありますか。
「それこそ請求書を作ったりとか、ふだんの取材のセッティングとか。知っている人からすれば当たり前のことなんでしょうけど、何も知らない僕にとっては驚きでした。
あと、いきなり正担当を任されてしまったんですよ。正担当の意味すらわかってなかったんですが、要は常にチームに帯同して、最終的なところは上司の次に決定する立場になったわけです。
まったくわからない状態で入ったので、アウェーの遠征にもすべて帯同するとは思っていませんでした。ましてや動画を撮るとも思ってなかったですし、Ⅹなんてこれまで一切、触ったことがありませんでしたからね(笑)」
監督会見の様子を動画で撮るのも広報の仕事 photo by Fujita Masatoこの記事に関連する写真を見る── 現役の時はSNSなど、やられてなかったのですか。
「インスタをたまに更新するくらいでした。なので、SNSなんてまったくついていけなかったんですが、前任の三浦に1カ月ぐらいで叩き込んでもらいました。今はポストすることもありますし、YouTube用の動画も撮ることもあります。編集をやることもありますね。
それまでは本当にアナログな人間だったので、とにかく覚えることが多くて、今でも必死で食らいついている状態です。でも、やったことがないことだからこそ新鮮だし、刺激的で、楽しみながらやらせてもらっています」
── 取材の窓口として、メディア関係者からの電話対応であったり、メールのやりとりをすることも数多くありますよね。
「そこも大変でした。特にメールはまだ慣れない部分がありますね。ビジネスマナーと言ったら大げさかもしれないですけど、そういう知識もまったくなくて。だから、ひとつ返信するのに、最初の頃は何十分もかかりましたね。
この言葉遣いでいいのかなとか、これで伝わるかなとか。少しずつ形にはなってきたと思うんですけど、失礼なメールを送ってしまっていることもあるんじゃないかと。もっと勉強しないといけないですね」
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