仲川輝人が見据える移籍2年目の高み「目標はJ1優勝。そのために僕はFC東京に来た」 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun

 優勝を争う上位のチームは、そういうところで負けない。そういったキワキワのところでも勝てるチームになっていかないといけないですし、この2チームには昨年の借りを返して勝っていかないと、優勝には届かないと思っています」

――個人的な目標はどこに置いていますか。

「やっぱり2019年以来のふた桁得点ですね。それに今年は、ふた桁のアシストをして"ダブル・ダブル"を目標にしています。1年目がまったくだったので、今年はそのくらいやって、なおかつチームを引っ張っていく。それぐらいの責任感を持ってやらないといけないですし、自分のゴールでひとつでも多くの勝利に貢献したいです」

――神戸の大迫勇也選手、武藤嘉紀選手、F・マリノスのアンデルソン・ロペス選手など、上位の強いチームには点取り屋がいますが、そういった存在を意識していますか。

「神戸は昨年、サコ(大迫)くんとよっち(武藤嘉紀)のふたりで32点取っているんですよね。今年、うちは僕とディエゴを含めた前線の選手で40点以上取っていきたい。そのくらい取れる前線にならないと、相手に脅威を与えられないし、優勝争いにも絡めない。

 僕自身は、得点王とMVPを獲りたい。たぶん、みんなもそれを狙っていると思いますが、優勝するために、今シーズンはそのふたつを獲る覚悟で戦っていきたいと思っています」

(おわり)

仲川輝人(なかがわ・てるひと)
1992年7月27日生まれ。神奈川県出身。FC東京所属のFW。2015年、専修大学から横浜F・マリノス入り。2016年にFC町田ゼルビア、2017年にアビスパ福岡と、いずれもシーズン途中に期限付き移籍。2018年、横浜FMに復帰して9ゴールを記録。翌2019年にはレギュラーの座を確保し、ゴールを量産。得点王に輝いてチームのリーグ優勝に貢献。MVPも受賞した。2022年、2度目のリーグ優勝を経験したあと、2023年にFC東京へ完全移籍した。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る