仲川輝人が見据える移籍2年目の高み「目標はJ1優勝。そのために僕はFC東京に来た」 (3ページ目)
でも、たとえば試合前の紅白戦に出られないでふてくされてしまうとか、ムカついた態度を表に出してしまう選手がいるとします。そうなると、チーム全体によくない雰囲気が広がっていってしまう。
僕もケガをした状態でF・マリノスに入って、最初はほぼ練習に参加できなかったので、そういう選手の気持ちはよくわかるんです。ただ、そこから這い上がっていくには、やっぱり腐らずに練習をすることが大事なんですよ。紅白戦に出られなくても、チームにとっては必要な選手なので、そういうことはしっかり伝えていきたいと思います」
――控えの選手の突き上げが選手層を厚くし、チーム力になっていきます。
「そうなんです。紅白戦に出られなくても、練習のなかで自分を表現しつつ、一つひとつのプレーを丁寧に、質を上げてやっていくことが、自分のパフォーマンスの向上につながっていきます。
そうして、試合に出て、勝っていけば(チームも)盛り上がりますし、みんなが自然と同じ目標に向かって戦っていくことができる。そうすることで、(チームに)一体感も生まれてくる。そうなったら、最後にこれまでと違う景色が見えてくるんじゃないかなと、僕は思っています」
今季開幕戦、セレッソ大阪との試合は2-2のドローに終わった。チームは今季、リーグ優勝を目指し、そのために仲川には、MVPを獲得した2019シーズンの33試合15ゴール以上の活躍が期待されている。それにプラスして、ディエゴ・オリヴェイラが昨年並みにゴールを挙げることができれば、目標となる60得点に近づき、優勝争いを展開できる可能性が広がるだろう。
――今シーズン、チームとしての目標を聞かせてください。
「J1リーグ優勝です。そのために僕は来たので。優勝するためには、僕ら前線の選手がしっかりと点を取らないといけない。毎試合2、3点取って、勝ちきれるようにしていきたいですね」
――優勝争いをするにあたって、負けられないチームはありますか。
「どのチームにも負けられないですが、まずはF・マリノスですね。昨年は、ひとつも勝てなかったですし、内容的にも『やられた』という感じでした。
神戸にも負けられない。昨年はアウェーで負けましたし、国立競技場での試合(第25節)はアディショナルタイムにPKで追いつかれたあと、再度突き離したのですが、また最後に追いつかれて引き分け。この試合は、ほぼ勝ちに手が届いていたゲームだったので、本当に悔しかったですし、自分たちの詰めの甘さを感じました。
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