「オリジナル10」「多摩川クラシコ」「マスコット」など Jリーグ30年の歴史を築いてきたキーワードをテーマにクイズを出題 (2ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo
  • photo by Getty Images

【解答編】

A21:東京ヴェルディ、サンフレッチェ広島、清水エスパルス

「オリジナル10」でいまだに降格経験がないのは鹿島アントラーズと横浜F・マリノスのみ(横浜フリューゲルスは降格がないまま合併して消滅)。サンフレッチェ広島と東京Ⅴ(かつてのⅤ川崎)、清水エスパルスは2度ずつ降格を経験しています。広島は2度目の降格の翌年にはすぐにJ1に復帰。その後、森保一監督の下J1リーグで3度優勝と完全復活を果たします。

A22:2クラブ(鹿島アントラーズ、清水エスパルス)

 2002年日韓W杯前後に各地に新スタジアムが建設され、また、最近は近代的なサッカー専用競技場が整備されています。鹿島のスタジアムは2002年W杯開催のために拡張工事が行なわれ、Jリーグ開幕当初とは見違えるようなスタジアムに変身しました。清水エスパルスはIAIスタジアム日本平を使い続けています。

A23:北海道コンサドーレ札幌

 1935年に東芝堀川町工場(川崎市)にサッカー部が創部され、1980年には「東芝サッカー部」となり、日本サッカーリーグ(JSL)2部で長くプレー。1989年には1部昇格を果たしました。しかし、東芝はJリーグ参加に手を挙げず、1995年に北海道からの誘致を受けて移転して「コンサドーレ札幌」となり、赤黒のユニフォームも継承されました。ちなみに、JSL2部時代のライバルは同じ川崎市にあった富士通サッカー部(現川崎フロンターレ)でした。

A24:ホムスタ(ホームズスタジアム)→ノエスタ(ノエビアスタジアム)=御崎公園球技場/レベスタ(レベルファイブスタジアム)→ベススタ(ベスト電器スタジアム)=東平尾公園博多の森球技場/カンスタ(kankoスタジアム)→Cスタ(シティライトスタジアム)=岡山県総合グラウンド陸上競技場

 神戸のスタジアムは2002年日韓W杯のために建設され、神戸市が所有している「御崎公園球技場」です。完成後は「神戸ウイングスタジアム株式会社」が管理に当たり、愛称も「ウイングスタジアム」になりました。しかし、2007年には不動産ポータル「HOME'S」を運営するネクストが命名権を取得して「ホームズスタジアム」(略称「ホムスタ」)となり、さらに2013年以降は化粧品メーカーのノエビアが命名権契約を結び「ノエビアスタジアム神戸」(同「ノエスタ」)となりました。

A25:ゲルト・エンゲルス

 出資会社の経営不振が原因で合併を余儀なくされた横浜フリューゲルス。サポーターを中心に合併反対運動が盛り上がり、社会問題にまでなりました。三ッ沢球技場での最終戦後のセレモニーでは、日本での経験の長いエンゲルス監督が日本語でアピールを行ないました。その後、天皇杯全日本選手権ではフリューゲルスが快進撃を見せ、1999年元日の決勝戦でも清水エスパルスを破って優勝。この決勝戦がフリューゲルスにとっての最後の試合となりました。

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