稲本潤一「辞める理由がない」。高橋陽一先生からの要求は日韓W杯ゴール後の指差しパフォーマンス (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「ちょっと過酷すぎて想像できないですけど、だから2チームくらい作れるような戦力が必要だと思います。実際に今の戦力であれば2チームは作れますし、選手を入れ替えてもチーム力が落ちないくらいのレベルは備わっていると思います。もちろん、まずはリーグ戦で優勝しなければいけないわけですけど。今は開幕が待ち遠しいですね」

---- 対戦相手のレベルはどのように認識していますか。

「そこは始まってみないと、わからないですね。レフェリーのジャッジも含めて難しさはあると思いますけど、サッカーをやることに変わりはないですから、そこまで違いはないかなと思っています。対戦相手にもサッカーでご飯を食べてきた選手もいますし、大学や高校で全国大会に出場したような選手ばかりだと思うので、簡単に勝てるほど甘い世界ではないと思います」

---- 南葛でのポジションは、やはりボランチになるのでしょうか。

「そうだと思いますけど、現状CBにケガ人が多かったりするので、そこもなくはないと思います」

---- 今野泰幸選手との2ボランチが形成されれば、もはや日本代表ですね。

「コンちゃんはCBかな? 中盤の真ん中は人数が結構いるので。でも、関東リーグでふたりが並べば、確かにちょっと不思議な光景かもしれないですね」

---- 今野選手も含め、最近は元JリーガーがJFLや地域リーグの舞台に来て、そこから再びチームとともにJリーグを目指すというケースが増えていますよね。

「本気で上に行こうというクラブが増えてきたのは、夢のあることだと思います。Jリーグができたての頃に子どもだった人たちが、今は経営者になってサッカーチームを作ろうという流れも出てきていますよね。

 それこそ、南葛のパートナーは、僕のガンバユース時代の後輩の嵜本晋輔(2004年引退)の会社ですし。そういう人たちが本気でJリーグを目指そうとなって、それを叶えられるだけの受け皿ができてきたのは、日本サッカーにとってすごくいいことなんじゃないかなと思います」

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