J2の過酷な残留争い。大宮アルディージャ、栃木SCなどそれぞれが生き残る道は? (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images

 松本は2019年まではJ1に在籍していた。J1とJ2を行き来しつつも、セットプレーの質を高めながら、実直な戦いで存在を示してきた。本拠地アルウィンの熱気をプレーに投影できるのも特徴的だった。今回の残留戦でも、ホームでどれだけ勝ち点を拾えるか、そこに縋るしかない。逆説すれば、それは切り札とも言える。11月7日のアルビレックス新潟戦は、命運をかけた一戦になるだろう。

 残り5試合で、順位はまだまだ入れ替わってもおかしくはない。戦力的には9チームとも拮抗。負け越してきたチーム特有の不具合をどこも抱える。単純に勝負への執着心が分かれ目となるか。

 J3に落ちると、多くのクラブが足を取られるように這い上がるのに苦労する。下降線を辿ると、いくらでも下に引っ張られるのだ。意地でも負けられない試合が続く。

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