松井大輔の挑戦にカズ「面白いじゃん」。サッカーとフットサルの二刀流もある (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by (C)2021 Y.S.C.C/Yutaro YAMAGUCHI

「それが、そうでもないんですよ。もちろんまだ試合に出たことがないので断言はできないですけど、それほど1対1で仕掛けるシーンは多くないですし、しかも試合中に何度も選手交代ができるじゃないですか。極端な話をすれば、守備の時に交代するというのもアリ。だから、自分のストロングポイントだけを有効に使うというやり方もあるので、そういったところから適応するやり方もできると思います。

 それと、最近フットサルをよく見るようになって感じるのは、とにかく攻守の連続というか、ずっと攻防戦が続くので、見ていて眠くなるようなことがない。サッカーの場合、ヨーロッパの試合でも時々眠くなってしまうような面白くない試合もあるじゃないですか。応援していても、そのチームがなかなかシュートまで辿り着けないとか。

 でも、フットサルは前後半20分というのもありますけど、次々とシュートシーンが生まれるので、眠くなるような試合がない。だから観客も、集中して楽しめるんじゃないですかね」

---- フットサルに転身して、現段階で重点的にトライしていることは何ですか?

「まずはコンディションを上げること。3カ月以上の隔離生活ですっかり中年のオッサンの身体になってしまったので、早くアスリートの身体を取り戻さないと(笑)。

 それとプレー面では、フィールド4人でコミュニケーションを取りながらコンビネーションを作り上げるという作業です。フットサルはパターンによるプレーが多くて、それをチームとして作っておくのが常識みたいなんです。選手同士で話し合って決めたりもするので、アイデアを出し合いながら、それをすり合わせて覚えていくことにも取り組んでいます」

---- そういったアイデアは、サッカーから取り入れることもあるんですか?

「ありますよ。意外とサッカー的な要素でフットサルに使えそうなものがあるので、それは僕からアイデアとして出したりします。

 それと、やっていて感じるのは、たとえば1対1を仕掛ける時のボールの持ち方などは、子どもの時にやっていたら将来サッカー選手になった時にも役立ちそうな部分が多いということ。だから、ブラジルでも子どもの時はフットサルを経験させるという考え方があるみたいですよ」

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