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欧州の舞台で見たいJリーグの2選手。海外移籍は20代後半からでもいい

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Sano Miki

福田正博 フットボール原論

■序盤戦が終了したJリーグは、東京五輪を控えたU-24世代を中心に、若い選手の活躍が目立っている。今後さらなるレベルアップを図るべく、欧州でのプレーも見たいものだ。今回は福田正博氏に、この先世界の舞台での活躍が期待できるJリーガーたちを挙げてもらった。

FC東京で安定したプレー。日本代表デビューも果たした小川諒也FC東京で安定したプレー。日本代表デビューも果たした小川諒也 Jリーグが開幕して2カ月、若い選手たちの活躍が目覚ましい。とりわけ、東京五輪を控えるU-24年代の選手たちは、オリンピックで活躍して海外移籍を視野に入れているのだと思う。試合ごとに成長を感じさせてくれている。

 首位を走る川崎フロンターレでは、田中碧、三笘薫、旗手怜央。名古屋グランパスでは相馬勇紀、サガン鳥栖では林大地に、東京の次のパリ五輪世代である中野伸哉や松岡大起もいる。現在下位のチームでも、コンサドーレ札幌では金子拓郎や田中駿太、横浜FCでは松尾佑介などが存在感を放っている。

 同じ五輪代表候補選手には、久保建英(ヘタフェ)や冨安健洋(ボローニャ)、堂安律(ビーレフェルト)など、すでに海外リーグでプレーする選手も少なくないだけに、東京五輪を次のステップへのチャンスにしたいと考えている選手もいるだろう。

 サッカーにおいて世界の中心はヨーロッパにある。欧州には南米だけではなく、アフリカや北中米、アジアなどの全世界から各国のトップ選手が集まり、しのぎを削る。残念ながら世界基準で見ると、Jリーグと欧州ではレベルの差がまだまだ開いている現実がある。

 それだけに、クラブのヒエラルキーが明確な欧州主要リーグの、トップクラブでのプレーを目指すならば、若い頃からその構図のなかに身を置くことが得策だ。

 香川真司(PAOK)、南野拓実(サウサンプトン)など、現在欧州でプレーする選手のほとんどは、日本代表の主力にのぼり詰める前に欧州に渡った。そこで研鑽を積んで自身のレベルを高め、結果的にそれが日本代表の躍進にもつながった。

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