Jリーグのどこへ行ってもハズさない。超優良だった外国人選手ベスト5 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Takamoto Tokuhara/AFLO

 1999年、J1の京都サンガ入りしたシジクレイは、16クラブ中(年間で)12位と低迷したチームに合って、29試合出場で4ゴールを記録。上々のデビューシーズンを過ごすと、2000年のJ2大分トリニータを挟み、2001~2003年は神戸で、2004~2007年はG大阪で、2008~2009年は再び京都で、J1クラブで通算10シーズンプレー。その間には、2005年のG大阪でJ1初制覇に大きく貢献するなど、中心的役割を果たした。

 その結果、積み上げたJ1通算289試合出場は、外国人選手としては歴代2位(昨季終了時)の偉業である。

 そしてもうひとり、FW以外の選手で忘れてはならないのが、草創期のJリーグ大活躍したサントスだ。

 ジーコ、リトバルスキーら、錚々たる外国人選手が顔をそろえた誕生当初のJリーグにあって、サントスは決して有名選手ではなかった。だが、鹿島アントラーズのボランチとして、豊富な運動量と的確な判断で中盤を支えるプレーは高い評価を受け、鹿島の1993年ファーストステージ制覇に貢献。栄えあるJリーグ初代ベストイレブンにも選ばれている。

 1995年のシーズン途中に清水エスパルスへ移籍して以降は、2000年まで清水でプレー。1960年生まれのサントスは、2001年に神戸へ移籍し、40歳を過ぎても現役でプレーし続けた。現在、三浦知良が更新し続けているJリーグ最年長出場記録も、当時はサントスが記録保持者。長年の功績が称えられ、2002年Jリーグアウォーズでは功労選手賞を受賞している。

 さて、ここまでJリーグ史にその名を刻む4人の外国人選手を挙げてきたが、やはり「どこへ行ってもハズさない」という点で言えば、おそらく彼の右に出る助っ人はいないのではないだろうか。

 2008年にJ1得点王とMVPの個人二冠を獲得した、マルキーニョスである。

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