2021.02.05

今季J1優勝争い予想。昨季王者・川崎を脅かすのはどこか?

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kishiku Torao

福田正博 フットボール原論

■2月26日に開幕する今シーズンのJリーグ。各チーム戦力状況が整ってきた現在、今季がどんな展開になるかとワクワクするところだ。今回は福田正博氏に優勝を争う候補7チームと、その見どころを教えてもらった。

 今シーズンのJ1は、昨季につづいて川崎フロンターレが中心になるのは間違いない。昨季の優勝は、「史上最速優勝」「史上最多勝ち点」「最多勝利」と記録ずくめなうえに、シーズン中に10連勝と12連勝もマークした。

昨季圧倒的な強さを見せた川崎。今季も優勝争いの中心となりそうだ そのチームが監督はそのまま、メンバーもほとんど残っているのだから、優勝候補の大本命と見るのは当然だろう。

 昨季の主力メンバーからポルトガルのサンタ・クララに移籍した守田英正が抜けた。昨季後半戦の12連勝で原動力になるなど、圧倒的な存在感を示した選手が抜けたことを不安視する向きもある。

 だが、昨季の前半戦は守田の出場機会が少なくても10連勝したことを考えれば、さほど影響はないのかもしれない。名古屋グランパスから獲得したジョアン・シミッチが代役を務めるという考えがあるが、むしろ田中碧、大島僚太、脇坂泰斗などを含めた中盤の選手たち全体の新しい構成をつくって対応していくのではないかと思う。

 その点、下田北斗が大分トリニータに移籍したのは、メンバー構成の面から考えると影響があるかもしれない。昨季試合出場は少なかったものの、出場すれば先発選手と同じようなパフォーマンスをして、計算できる貴重な選手だった。

 川崎の2連覇に向けての不安要素は、昨季シーズン終盤に苦戦する試合が多かった点だ。優勝決定目前だったことや、中村憲剛の引退などの影響はあったにせよ、試合内容で相手に押し込まれる展開が目についたのは見過ごせないポイントだ。

 そのなかで今季に向けて改善できているのか興味深い点が、3バックを敷いてくるチームとの戦い方だ。