「最強」川崎フロンターレにあって、一番活躍した選手は誰か? (6ページ目)

  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

第4位:DF谷口彰悟(8ポイント)

text by Asada Masaki

 川崎の今季総失点は、30試合を終えた時点で25。1試合平均1失点を下回り、まだシーズン途中ではあるが、過去のJ1王者と比較しても少ない部類に入る。

 徹底してボールを保持して相手を押し込み、ボールを失っても高い位置からプレスをかけ、即座に奪い返す。それが川崎の"堅守"の源だ。

 しかし、そうは言っても、水は漏れる。一度相手にカウンターを許せば、チーム全体が守備に戻らなければならないし、結果的に失点はしなくても、相手にいろいろな意味で回復の機会を与えることになる。

 だからこそ、谷口彰悟の存在が重要だった。

 相手が必死で試みる反撃を、谷口はときに華麗に、ときに力強く、高く守った最終ラインで潰してしまう。その働きは、失点の可能性を減らすことはもちろん、チーム全体がリズムよく攻撃し続けることにもつながった。

 谷口の今季ゴール数は2。数としては多くないが、拮抗した試合では、常にセットプレーの場面で脅威になっていたことも見逃せない。

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