「自分で選んだ道を信じる」19歳。斉藤光毅が海外移籍を決断した理由 (3ページ目)
現在、斉藤はU-19日本代表の主力として、来年の開催が予定されているアジアU-19選手権、さらにはU-20ワールドカップへの出場が期待されている。
同代表は今夏以降、およそ月1回のキャンプを行なっており、斉藤はその常連だ。
しかし、ベルギーへ行ってしまえば、そうした日常的な活動に参加するのはまず不可能。それどころか、貴重な国際経験を積む場となる、大会本番の出場も難しくなる可能性がないわけではない。
「(大会で代表に)呼ぶ、呼ばないは、日本サッカー協会とクラブの交渉次第。いい交渉をしてもらえるとうれしい」
U-19日本代表・影山雅永監督が、そう話すとおりだ。
斉藤自身も「代表との兼ね合いは、クラブとのことなので、自分はまだわからない」と言い、「(代表の活動に)関わらせてもらったときに、自分が成長しているなって、いろんな人から思われるようなプレーをしたい」と話すにとどめる。
それでも、斉藤がこのタイミングで日本を離れることを決断したのは、その先にある、もっと大きな目標を見据えているからに他ならない。
「今のA代表も、欧州の(クラブでプレーする)方たちだけで組まれている。(自分も)ステップアップしていくためには、やっぱり海外に出るほうが早いと思う。自分の目標に対して、こうやって早いうちから海外に出て慣れることも大事だなと思っていた」
そう語る斉藤は、まだあどけなさの残る愛らしい笑顔で続ける。
「どうなるかわからないけれど、自分の選んだ道を信じていければいいかなと思っています」
久保建英世代の19歳は、Jリーグにいくつものインパクトを残し、新たな挑戦をスタートさせる。
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