「久保建英世代」要注目の11人! 目指すは世界トップレベル (8ページ目)

  • 松尾祐希●文 text by Matsuo Yuki
  • photo by Getty Images

圧倒的なスピードが魅力の小田裕太郎圧倒的なスピードが魅力の小田裕太郎小田裕太郎
(おだ・ゆうたろう/FW/ヴィッセル神戸/181センチ・70キロ/2001年8月12日生まれ)

 アンドレス・イニエスタなど技巧派が揃う神戸において、異質な才能を示しているアタッカーだ。最大の武器は圧倒的なスピードとサイドからのカットイン。マークが複数いても、局面を強引に打開できるスキルは唯一無二の武器だろう。

 神戸U-18から昇格した今季は、ルーキーながら14試合に出場。決して多いとは言えない出場時間ながら、サイドで異彩を放っており評価を高めている。19節のコンサドーレ札幌戦では途中出場でプロ初得点をマーク。右サイドを駆け上がり、一気にゴールを陥れた一撃は多くの人にインパクトを与えた。

 ワールドカップなどの国際大会は経験していないが、U-19日本代表ではサイドハーフのレギュラーに近い存在。昨夏のSBS杯では3戦3発。最終戦ではコロンビア相手にカットインから強烈なミドルシュートを突き刺すなど、身体能力が高い海外選手と互角に渡り合った。

 守備面などで課題を抱えているが、それを補って余りある魅力を持つ。憧れの存在はキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)。フランス代表を牽引する若きエースのように、世界を驚かせるか、注目したい。

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