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ブラジルと日本の代表選手が融合。
96年の横浜フリューゲルスはすごかった (2ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

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 同じくフリューゲルスでプレーしたボランチのセザール・サンパイオは、ワールドカップでは代表からはずれたものの、90年代を通じてセレソンの一員として活躍しつづけた選手で、クレバーな守備で貢献。そして、FWのエバイールもやはりブラジル代表経験のある選手だった。

 3人が加入したのは95年のことだったが、フリューゲルスの基礎を築き上げた加茂周監督が日本代表監督就任でチームを離れたこともあり、チームは低迷してしまう。だが、96年にブラジル人のオタシリオが監督に就任すると、ブラジルトリオは輝きを取り戻し、フリューゲルスは前半戦を首位で折り返した。

 もし、Jリーグが前年までのように2ステージ制で行なわれていれば、「ファーストステージ優勝」というタイトルを獲得していたはずだ。だが、この年のJリーグは1ステージ制で行なわれ、フリューゲルスは最終的に3位に終わってしまった。しかし、この年のフリューゲルスのバランスの取れた攻撃サッカーは、長く語り継がれるべきだろう。

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