2020.03.24

ピクシーの記憶に残るプレーの数々。
そのどれもが美しく遊び心があった

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

最も印象に残っている
Jリーグ助っ人外国人選手(1)
ストイコビッチ(名古屋グランパスエイト/MF)

 日本で初めて開幕戦から決勝までの全試合が放映された1990年イタリア・ワールドカップ。ミランの"オランダトリオ(ルート・フリット、マルコ・ファン・バステン、フランク・ライカールト)"を贔屓にしていた僕に心変わりさせたのは、イタリア代表の新鋭ロベルト・バッジョと、ユーゴスラビア代表のエース、ドラガン・ストイコビッチだった。

1994年から2001年までJリーグでプレーしたピクシー なかでも、ストイコビッチがスペイン代表との決勝トーナメント1回戦で決めた先制ゴールは、大会のベストゴールと称されるほど鮮やかだった。

 0−0で迎えた78分、左サイドからユーゴスラビアのFWがセンタリングを上げ、ニアサイドで味方選手がバックヘッド気味にコンタクトする。ボールは高く舞い上がり、ファーサイドにいたストイコビッチのもとに落ちてくる。

 ボレーで狙おうと、シュートモーションに入るストイコビッチ。それを阻もうと、身体を投げ出して足を伸ばすスペインのDF。