香川真司が始めた教室。人間力や言語化能力をサッカーから伸ばす方法とは?

  • 木之下潤●取材・文 text by Kinoshita Jun
  • photo by Getty Images

「サッカーの魅力を伝えつつも、それ以外の可能性が広がるサッカー教育を届けたい。それが僕の願いです」

香川真司が未来の子どもたちのために、新しいサッカー教育をスタートさせる香川真司が未来の子どもたちのために、新しいサッカー教育をスタートさせる レアル・サラゴサ(スペイン)に所属する香川真司が共同設立者として、4月から首都圏を中心に、これまでにないサッカー教室をスタートさせる。その告知イベントで、新しい挑戦に込めたメッセージを発表した。

 自身がサッカーで得てきた経験を、未来を担う子どもたちに還元できないか。その思いが交差した相手が、教育者の高濱正伸だった。

 高濱は、全国に2万人以上の生徒を抱える「花まる学習会」の代表を務める。1993年に学習教室を立ち上げた当初から、「スポーツや外遊びが子どもの思考力を鍛える最高の教材」だと主張し、多くの生徒に対して野外体験を企画してきた。その実験的な知見も含めて指導メソッドをつくり上げてきたから、現在の実績がある。

 彼が掲げる哲学は「メシが食える大人を育てる」。簡単に説明すると、「子どもの地頭を鍛えて、自ら主体的に物事に取り組み、課題を見つけて解決していく」力を養って、社会に出ても生きていける人材を育むことだ。

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