2020.02.07

名古屋のランゲラックは日本で生まれた
我が子を日本代表に育てたい

  • 井川洋一●構成・文 text by Igawa Yoich
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 また名古屋行きを強く後押しした大切な人がひとりいる──美人と評判の妻リアノンさんだ。ランゲラックがそのオファーの話を相談したところ、彼女は「日本にぜひ行きましょう!」と興奮気味に彼を促したという。

「僕は代表戦やメルボルン・ビクトリーに所属していた頃のACLで、何度か日本に来たことがあった。だから間違いなく、僕ら夫婦にとって、ベストな選択になるとわかっていたんだ。妻にとっては初めてだったけど、彼女は日本に好印象を抱いていて、すごく前向きだった。実際に住んでみると、周りの人たちが言っていたとおりのすばらしい国だとわかったよ」

 ただ当初は、「オーストラリアやヨーロッパとは、完全に異なる環境に馴染む必要があった」と言う。

「たとえば、欧州では日本と比べて多くの人が英語を話すから、コミュニケーションに困ることはなかったけど、日本はそこが少し違うよね。それもあって、最初はちょっと臆病だったかもしれない。でも自分の家の周りのことなんかが少しずつわかっていくうちに、何も恐れる必要などないと思えるようになった。今でも僕は日本語の看板や情報を理解できないけど、もうすっかりここが自分のホームタウンだと言えるよ」