2020.01.25

シマオ・マテが語る日本人の可能性。
「自分の能力を信じたほうがいい」

  • 井川洋一●構成・文 text by Igawa Yoichi
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

Why JAPAN? 私が日本でプレーする理由

ベガルタ仙台 シマオ・マテ(3)

Jリーグは現在、じつに多くの国から、さまざまな外国籍選手がやってきてプレーするようになった。彼らはなぜ日本でのプレーを選んだのか。日本でのサッカーや、日本での生活をどう感じているのか? この連載では、彼らの本音を聞いていく。

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 パトリック・エムボマ(カメルーン/元ガンバ大阪、東京ヴェルディ、ヴィッセル神戸)、セイドゥ・ドゥンビア(コートジボワール/元柏レイソル、徳島ヴォルティス)、ピーター・ウタカ(ナイジェリア/現京都サンガ)──。

「Jリーグにもっとアフリカ人が増えてほしい」と語る、シマオ・マテ ベガルタ仙台の元モザンビーク代表シマオ・マテは、これらアフリカ出身の先達を心から尊敬している。彼らが切り開いてくれた道によって、自身がJリーグでプレーできるようになったと感じているのだ。

「彼らはアフリカ人選手にJリーグへつながる道筋をつくってくれた。先人たちの活躍があったからこそ、アフリカ人の能力が認められたんだと思う」

 古くからJリーグを観てきた人は、エムボマらが披露した数々の超人的なパフォーマンスを覚えているはずだ。とくにリーグ5年目の1997年シーズンに、”浪速の黒豹”の愛称で親しまれたエムボマが見せた圧巻のプレーは、ファンの記憶に刻まれただけでなく、Jリーグ全体のレベルを上げることにもつながったと言える。

 優れたフィジカルと運動能力、柔軟性を備えるアフリカ人選手たちは、時に我々の想像を超えるプレーを見せてくれる。現在のJリーグにアフリカ人選手は多くいるが、その数が増えれば、きっと特別な彩りを与えてくれるのではないだろうか。

「うん、僕もそうなってほしいと思うよ」とシマオはにこやかに同調する。