堂安律らの活躍に刺激大。
岩崎悠人は憧れのミシャサッカーで勝負する (3ページ目)
この冬には、さらに刺激を受けることがあった。アジアカップにおける、同級生たちの活躍である。
同じ20歳の堂安律(フローニンゲン/オランダ)と、冨安健洋(シント・トロイデン/ベルギー)のふたりがA代表のレギュラーとして、国際舞台で堂々と渡り合った姿に、ライバル心が燃えないわけがなかった。
「律はすばらしかったし、トミもすごい。見習いながらも、負けないように、早く追いつけるようにがんばりたいですね」
だが、まずは札幌でポジションを掴み、チームを勝たせることしか頭にない。それゆえ、個人の数字目標も思い描いていないという。
「チームがいい順位にいられるように。そのチームで自分が試合に出て、貢献するっていうことをイメージしながら。チームが勝つことを優先させて、がんばりたいと思っています」
まだプロ3年目だが、新天地を求めた今シーズンが岩崎のキャリアにおいて、極めて重要な意味を持つのは間違いない。
爆発的なスピードを武器にする岩崎がミシャサッカーで、動き出しのタイミングやサポートの角度、相手との駆け引きのなかでのポジショニングを身に付け、結果を残せるようになったなら――。日本代表選出や東京五輪出場、欧州移籍といった夢は自ずと近づいてくるはずだ。
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